差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

--- linux:scilab [2020/02/01 02:01] – anineco
+++ linux:scilab [2020/02/03 10:09] (現在) – anineco
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 ====== Fedora 31 に scilab をインストール ======
+[[https://www.scilab.org/|Scilab]] からバイナリ（scilab-6.0.2.bin.linux-x86_64.tar.gz）をダウンロード、展開して、"bin/scilab" を起動すると、次のような selinux 回りの警告がでる。動作はするが、なかなかうざい。
+<code>
+/usr/bin/chcon: '/usr/local/scilab-6.0.2/bin/scilab-bin' のコンテキストを `unconfined_u:object_r:execmem_exec_t:s0' に変更できません: 許可されていない操作です
+Error: Cannot chcon 'scilab-bin'
+/usr/bin/chcon: '/usr/local/scilab-6.0.2/bin/scilab-cli-bin' のコンテキストを `unconfined_u:object_r:execmem_exec_t:s0' に変更できません: 許可されていない操作です
+Error: Cannot chcon 'scilab-cli-bin'
+</code>
+Fedora 31 には scilab のパッケージが一応あるので、
 <code>
 sudo dnf install scilab
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 (try to add '--skip-broken' to skip uninstallable packages)
 </code>
-が表示され、jeuclid と jrosetta が Fedora 31 のレポジトリにないために、インストールに失敗する。rpmfind.net で jeuclid と jrosetta を検索し、パッケージをダウンロードしてインストールする。
+が表示され、jeuclid と jrosetta が Fedora 31 のレポジトリにないために、インストールに失敗する。rpmfind.net で jeuclid と jrosetta を検索し、パッケージをダウンロードしてインストールする。足りないパッケージがあると表示されるので、その都度、入れていく。
 <code>
 sudo rpm -ivh jeuclid-3.1.3-23.fc26.noarch.rpm
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 sudo dnf install scilab
 </code>
-コンソールからscilabを起動すると、'/usr/share/java/ecj.jar'がないと警告される。ecj.jar は'/usr/share/java/ecj/ecj.jar' にあるので、'/usr/share/scilab/etc/classpath.xml'の該当個所を書き換える。
+コンソールからscilabを起動すると、次のエラーメッセージがでる。
+<code>
+警告: Javaパッケージ '/usr/share/java/lucene/lucene-core.jar' が見つかりません。
+警告: Javaパッケージ '/usr/share/java/lucene/lucene-core.jar' が見つかりません。
+警告: Javaパッケージ '/usr/share/java/lucene/lucene-queryparser.jar' が見つかりません。
+警告: Javaパッケージ '/usr/share/java/saxon/saxon.jar' が見つかりません。
+警告: Javaパッケージ '/usr/share/java/ecj.jar' が見つかりません。
+Javaライブラリのロードでいくつかの問題が発生しました。
+これは、一貫性がない挙動をするかもしれません。
+どうぞ　SCI/etc/classpath.xml を確認してください。
+</code>
+足りないパッケージをさらに追加する。
+<code>
+dnf whatprovides /usr/share/java/lucene/lucene-core.jar
+</code>
+で必要なパッケージ名が "lucene-7.7.0-2.fc31.noarch" と分かる。
+<code>
+sudo dnf install lucene lucene-queryparser saxon
+</code>
+ecj.jar は'/usr/share/java/ecj/ecj.jar' にあるので、'/usr/share/scilab/etc/classpath.xml'の該当個所を書き換える。
 <code>
 --- classpath.xml.orig	2020-02-01 01:37:50.491042675 +0900
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 </code>
 これで scilab がGUIも含めて動作し、日本語表示もOK。
+追記：java-1.8.0-openjdk{,-headless}-1.8.0.242.b08-0.fc31.x86_64 では "Main Scilabクラスにアクセスできませんでした。" とのメッセージが出て、scilab を起動できない。過去のバージョンは
+<code>
+dnf --showduplicates list java-1.8.0-openjdk
+</code>
+でわかる。次のコマンドでダウングレードする。
+<code>
+sudo dnf downgrade java-1.8.0-openjdk{,-headless}-1.8.0.222.b10-1.fc31
+</code>
+これらのパッケージをアップデートの対象から外すには、次のファイルに記述する。
+<code - /etc/dnf/dnf.conf>
+[main]
+excludepkgs=java-1.8.0-openjdk*
+</code>
+この設定の下で、強制的にアップデートする場合は、次のコマンド
+<code>
+sudo dnf update --disableexcludes=all
+</code>
+なお、"ldd /usr/bin/scilab-bin" を実行すると、"lib{java,jvm,verify}.so" が not found となっている。これらは次のパスにある。いずれも、"java-1.8.0-openjdk-headless-1.8.0.222.b10-1.fc31" のファイルである。
+<code>
+/usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-1.8.0.222.b10-1.fc31.x86_64/jre/lib/amd64/libjava.so
+/usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-1.8.0.222.b10-1.fc31.x86_64/jre/lib/amd64/server/libjvm.so
+/usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-1.8.0.222.b10-1.fc31.x86_64/jre/lib/amd64/libverify.so
+</code>
+"1.8.0.222.b10-1" → "1.8.0.242.b08-0" の変更では、"jre/bin/{clhsdb,hsdb}" が消えている。
+<code>
+JDK-8226870 removed clhsdb and hdsdb from the JRE bin directory, so we should do likewise.
+Add alternatives support for these two new SDK binaries.
+</code>
+JDK-8226870 を検索して見てみたが、あまり関係はなさそう。